せっかくのブログなので、日常で上げている勉強記録等とは別に、たまに自分が感銘を受けたり、人生に影響があったコンテンツを勝手に語ろうと思います!今回はその1になります。
タイトルに記載のとおり、ゴジラvsビオランテについて、自分の好きな点、感銘を受けた点について、つらつらと書いていきます。
前提(ゴジラvsビオランテの背景):1954年から続いている「ゴジラ」シリーズの1つ。作成された年は1989年で、平成元年。制作会社は東宝映画。
好きな点1:演出
映像技術については、というよりかは芸術全般に我が家は全くの適正がないため、語れるほどの人間ではないのが前提なのですが、演出について、すごく感動した点が、間の使い方・静けさです。
身近なところで例を挙げると、日常生活でも、カフェに行くと後ろで音楽が流れていたり、近年では一般的な映像コンテンツの提供元となっているユーチューブ等で出されている動画等でも、BGMは重要な動画の構成要素です。これらのような個人に環境を提供したり、動画を面白く見せようとする時には後ろで流れている音楽や、効果音が重要となります。特に本映画のような怪獣映画であったり、派手なアクションシーンがある作品になりますと、よりこれらの音楽等については盛り上げのために重要となります。
その中で、少なくとも3回ほど、あえて静かにBGMや効果音を入れず、その後の盛り上がるシーンにつなげる箇所があり、自分が気付いたシーンでは、
1.映画開始から30分後程度の抗核エネルギーバクテリアを狙うエージェントが戦っている最中、ビオランテの触手が現れてエージェントが襲われるシーン、
2.開始1時間後くらいの作戦会議から、伊勢湾に戦力を集結するシーン、
3.1時間24分くらいのゴジラから原発を守る最終決戦の攻撃開始シーン
もし素人の自分であればできる限りBGMや効果音等を入れる方向になってしまいそうなシーンで、あえて間を開けることでより盛り上がる演出となっており、空白の使い方について、非常に考えさせられるシーンでした。
好きな点2:音楽
芸術全般に適性がない(以下略)ですが、音楽について、映画内で使われている音楽が盛り上がる音楽から、落ち着く音楽まで、今でも何かする時に聞いているくらいお気に入りです。
特に気に入っているのが、「Scramble March」と「Asuka」です。これはユーチューブでも音楽がアップロードされていますので、一度聞いてみてください。
このうち、前述した盛り上がる音楽が「Scramble March」です。作業には使えませんが、これから何か気合入れてやろうと思う時に気分を上げるために聞いたりしています。音楽の序盤から中盤にかけては後の盛り上げるサビ部分の準備のような構成っぽくなっており(個人的な感覚ですが)、良曲です。
落ち着く音楽が「Asuka」で、こちらはピアノソロバージョンもあります。集中したい時でも、音楽に気を取られないくらい染み込むような曲なので、こちらも試しに一度聞いてみてください。
ちなみに、本映画の音楽には、ゴジラのテーマ曲で有名な伊福部昭さんの他、ドラゴンクエストで有名なすぎやまこういちさんも音楽に携わっています。この人たちは良曲しか生み出していない気がします。
好きな点3:映画のテーマ
本作でゴジラと対決するビオランテは、人間の手で生み出された怪獣として登場します。生物を作り出すという行為への非難を重要なテーマとしている映画については、この映画の他、自分が見た映画ではジュラシックパークが該当しますが、きちんと発信するテーマを決めていなければ、映画としてはどうしても単なる娯楽程度の存在になってしまうのではないかと考えています。そしてそのテーマが考えさせられるものであればあるほど、映画としての深みが出るのではないでしょうか。 (テーマという点で言うと、ゴジラシリーズの初代、1954年に作られた「ゴジラ」は核兵器や戦争の象徴としてゴジラを描いており、ゴジラシリーズ中盤ではゴジラvsヘドラは公害問題を直接的に扱っている等、一部子供向けの娯楽映画として作られたものもありますが(それはそれで面白かったのですが)、基本的にゴジラシリーズは発信したいテーマがあって、それが映画により面白さ・迫力を生んでいると思います。)
本当はもっともっと語れる部分はあるのですが、長くなりすぎるので、ここら辺にしときます!
もしよければ、記事を読んでいただいた方に是非見て頂きたいです!